こんなことが気になる方へ
- 盲腸(虫垂炎)の症状は?
- 盲腸の検査・手術はどんなもの?
- 入院中の生活・手術後の過程は?
こんにちは。
盲腸で1週間入院していた筆者です汗
本記事は、私個人が実際に盲腸にかかり、診断を受け、入院〜手術〜退院するまでを記録したものです。医学的アドバイスではありませんのでご了承ください。
(参考)症状の程度
- 痛みを感じ始めて1日後に病院受診、「急性虫垂炎」診断
- 飲み薬では対応できず即日入院
- 即手術するほどではなく、とりあえず抗生剤点滴治療
- 点滴があまり効かず、結局腹腔鏡手術を受ける
盲腸(虫垂炎)ってどんな痛み?症状経過の様子
※症状の進行には個人差があります。
ちなみに、前日は全く何の不調もありませんでした...。
- 朝起床すると、みぞおち付近がズキズキと痛む。少し吐き気もする。
- 午前中痛みが強くなることはないが、お昼頃には腹部全体が痛むようになる。食欲がないが整腸剤を飲むために頑張って少しお粥を食べる。
- 午後全体をかけてみぞおちの痛みはなくなり、代わりに下腹部が痛む。吐き気は少し強くなる。前屈みでないと歩くのが辛い。
- 夕方になっても「整腸剤全然効かないな〜」とか思ってはいたが、病院に行くほどでもないし、まあお腹ズキズキするけど明日には良くなってるかな〜程度。整腸剤を飲むために少しうどんを食べる。
- 夜になると痛みが右下に集中する。痛みの程度はそこまで強くはない。ネットで調べると痛み方がなんか盲腸っぽい?と不安になる。吐き気はおさまる。
- 日付が変わる頃、37.4度の微熱が出る。内心、盲腸だなと思う。夫に「早めに病院に行くべきだ」とやや強引に救急センターへ連れていかれる(午前3時)前屈みでソロリソロリ...、自力で歩くことはできる。
こんな感じでした。痛みが腹部上の方から下の方へ、特に右下へ移動し熱が出るようであれば、盲腸が疑わしいかもしれません...。
もしかして盲腸(虫垂炎)かも...?病院に行った決め手
というわけで、救急センターへ行くに至った理由は主に2つでした。
- 痛みが上から右下へ移動していった自覚がハッキリとあった。
- 37.4度という微熱が出始めた。
普通の腹痛じゃなくて、盲腸特有の症状にめちゃくちゃ似てる...や、やばいかも...
特に痛みの移動は、盲腸のサインとして典型的です。
みぞおち、腹部上からジワジワと下腹部、特に右側下腹部に移動していきました。
盲腸(虫垂炎)の検査は何をする?血液検査・CT検査など一連の流れ
私は夜中に救急センターで検査を受けました。
救急センターに到着、受付などを済ませた後の様子を記録します
- 問診・触診
痛い箇所、押した時と離した瞬間とどちらが痛いか等の確認。(離した瞬間の方が痛いと盲腸が疑わしい。私はちょっとわからなかった)また、症状や食べたものなど先生に伝えました。 - 点滴(痛み止め)+血液検査
痛みが強かったので、点滴をしてくれました。
ベッドで安静にしつつ血液検査の結果を待ちます。 - 結果次第でCT検査へ
私は血液検査で強い炎症反応が認められたため、そのままCT検査を受けることになりました。症状が軽度であった場合はCTは受けず、飲み薬を渡され帰宅になることもあります。私は、大腸周辺の腫れなどから「虫垂炎の可能性が非常に高い」と言われました。(断言ではありませんでした) - 市民病院と情報共有、移動して更に検査へ
血液検査とCT検査の結果を共有してもらい、市民病院で再度検査を受けました。
ここでも再度血液検査を受けました。
妊娠の可能性がある、不安、という方は尿検査してもらえます。 - 急性虫垂炎の診断、PCR検査+心電図を経て即日入院へ
丁寧に症状を聞いてもらい、急性虫垂炎(盲腸)の診断を受けました。飲み薬では対処できないとの判断、即日入院が決まりました。(ご時世的にPCR検査を受けました)付き添いの人も一緒に話が聞けます。
盲腸(虫垂炎)への基本的な対処方法【薬?手術?】
軽度なら薬や点滴のみでOKな場合も
病院にかかった際に症状が比較的に軽度であれば、飲み薬を処方され家で対処することもできます。友人はそういう人も多かったです。
盲腸の治療法は大まかに3パターン
- 飲み薬だけで治癒させる(自宅)
- 抗生剤の点滴だけで治癒させる(入院・長引く可能性大)
- 手術を受ける(入院・早く済む場合も)
手術で切除しない限り、再発の可能性が割とある...という点が薬治療のデメリットですね。
そして、抗生剤点滴治療をやり始めたは良いが全然効かない!ということもあります。私です。その場合はシンプルに入院日数が延びちゃうというデメリットはありますね。
手術を受ける場合は⇩
抗生剤で散らせない場合、手術へ
まず、虫垂の腫れが非常に酷かったり破裂していたり等既に重症の場合、有無を言わさず即手術です。
それ以外の場合でも、まずは入院後に抗生剤点滴で症状を和らげ腫れが引いた後に手術を受けるというのが今のスタンダードなやり方なんだとか。
点滴で無事に散らせた場合には手術するしないは自由ですが、私が入院した病院の先生は「手術をオススメします」という感じでした。
私もネットであれやこれや調べて虫垂を切除することのデメリットとか色々気になることもあったので、担当医の先生に相談の場を設けてもらってきちんと納得できるまで話を聞きました。自分で後悔しないように、担当の先生に疑問を全てぶつけてくださいね。(超重要)
(例)私が質問したこと
- 手術を勧める理由(現状を考慮して)
- 虫垂を切除することによって今後考えられること
- 手術の危険性について、それは命や後遺症に関わることなのか
- (ネット上でよく見かける)大腸癌リスクの話について
手術に対して不安もありましたが、先生に色々質問した結果、手術を受けることにしました〜。
この機会に病理検査の結果も知れるし、再発の心配をしなくても良いし、ということで選びました。お腹を開けてみたら実は大腸癌だった...みたいなケースもあると言われ、術後も「もしかして...」とモヤモヤするのが嫌だったんです。
今はほとんど傷跡が残らない腹腔鏡手術を受けられるので、その辺りの心配はほとんどありませんでしたよ
盲腸(虫垂炎)入院中の過程
4/24 絶食・絶飲+抗生剤点滴でスタート
よほどの重症でない限り、まずは点滴治療です
入院後、飲食共に完全に経ち、お腹を空っぽに。
絶食絶飲と並行して点滴(栄養補給+抗生剤)治療します。
このまま数日過ごし、血液検査や体温血圧を確認しつつ炎症が治るのを待ちます。
順調に炎症がよくなり痛みがなくなればこのまま退院もOK(俗にいう「薬で散らせた」というやつ)。
本人の希望によって、このタイミングで手術も理想的。
虫垂切除手術(腹腔鏡手術)とその後
私は抗生剤点滴を受けても、なかなか症状が良くなりませんでした。悪化もしませんでしたが、回復もせず。
先生からは、このまま点滴を続けても手術してもどっちの選択肢もあり、と言われました。
結果、入院3日目に全身麻酔(点滴)で腹腔鏡手術を受け、無事に終了!
それからは、点滴とドレーン、尿を摂る管をつけたまま数日間かけて回復を待ちます。
私はヘソとドレーンいれている箇所がズキズキ痛みました。手術直後と1〜2日程度は体を少し動かすのも辛いです。
でも個人的には、定期的にくる排卵痛よりは痛くなかったですよ。そこまでしんどい痛みではなかったです!夜も意外と眠れました。
術後の飲食再開(病院食の記録)
4/26の午後に手術をし、 4/27には飲水OK、4/28昼から飲食解禁になりました。
入院した日は、水が飲めないのが辛かったものの、この頃には絶食に慣れていた...!
病院食の記録写真を撮っていたので、参考まで載せておきます〜
盲腸(虫垂炎)手術後の回復期間→退院
飲食を回復した後は、「尿を採る管を抜き→(血液検査の結果次第で)腕の点滴がとれ→ドレーンを抜いた翌日、何事もなければ退院」という流れでした。
ドレーンを抜いた翌日退院というのが、入院初心者はちょっとびっくり。
でも、ドレーンを抜くとお腹の痛みが一気に減りました。入院中動けなかったことで腰と背中がやばいですが、だいぶ回復!
盲腸(虫垂炎)の入院期間はおよそ1週間程度
入院期間は主に、「炎症の強弱」「即手術するか抗生剤で散らしてから手術するか」によって変わります。
基本的には薬で散らしてから手術する場合が、入院期間は一番長引きます。長い人だと2週間程度になる人も。(先生情報)
私は最初2日間抗生剤点滴で散らそうとしましたがうまくいかず3日目に手術、その後4日間入院し翌日退院でした。
私は、結果として4/24〜5/1までちょうど1週間の入院期間でした!
即手術にしていれば、2日分早い退院だったかもしれませんね。
もしかして盲腸?と思ったら...
私は朝にお腹が痛いと思い始め、その日の夜中に病院(救急センター)を受診しました。前日まで腹痛や体調不良が皆無だったので驚きです。
それでも、飲み薬ではもう遅いくらいの症状で、点滴治療もなかなか効果が出ず...手術となりました。
虫垂炎は炎症の度合いによって処置が変わっていきます。
ご自身で調べてみて、怪しいなと思ったら、是非お早めに消化器科を受診されてくださいね。
【おまけ】手術後のケア
退院後のケアに使用しているものを書いておきます。手術跡もだいぶ薄くなりました。
▼ 腹腔鏡手術の後にびったりサイズ!傷口が完全に塞がったあと、これを貼ってます。
▼ 手術後、これでもケア中...